紀麻路 きの-まろ
?-? 奈良時代の公卿(くぎょう)。
紀広名(ひろな),紀広庭の父。天平(てんぴょう)15年(743)参議となり,天平勝宝元年従三位,中納言。のち式部卿,大宰帥(だざいのそち)をかねる。「続(しょく)日本紀」によると,9年孝謙天皇,藤原仲麻呂らと,皇太子道祖(ふなど)王を廃して大炊(おおい)王(淳仁天皇)をたてる策をねったというが,その後の消息は不明。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の紀麻路の言及
【紀麻呂】より
…《懐風藻》に漢詩1首を残している。749年(天平勝宝1)中納言に任じられた紀麻路と紛らわしいが,別人。麻路は麻呂の弟である。…
※「紀麻路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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