納豆菌(読み)ナットウキン

デジタル大辞泉 「納豆菌」の意味・読み・例文・類語

なっとう‐きん【納豆菌】

納豆を製造するために用いる好気性桿菌かんきんたんぱく質を分解して特有の粘質性と匂いを生じる。

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精選版 日本国語大辞典 「納豆菌」の意味・読み・例文・類語

なっとう‐きん【納豆菌】

〘名〙 細菌一種。桿状、好気性で、普通は稲わらなどの上に宿生する。蛋白質を分解し、特有の粘りと匂いを生じる。この性質大豆に働かせ納豆をつくる。〔日本家庭大百科事彙(1927‐31)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「納豆菌」の意味・わかりやすい解説

納豆菌
なっとうきん

納豆を製造するために使用される細菌。かつての学名はBacillus nattoであったが、現在ではBacillus subtilisに統一されている。

[曽根田正己]

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世界大百科事典(旧版)内の納豆菌の言及

【枯草菌】より

…強力なアミラーゼ,プロテアーゼを生産するので,これらの酵素の工業的生産に用いられている。糸引納豆は煮沸した大豆に,稲わらに自然に付着している納豆菌,また純粋分離した納豆菌を生育させてつくる発酵食品であって,納豆菌は分類学的にはB.subtilisである。枯草菌は形質転換などの遺伝学の研究に用いられているが,最近では遺伝子操作の研究にも用いられている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」