紐差浦(読み)ひもさしうら

日本歴史地名大系 「紐差浦」の解説

紐差浦
ひもさしうら

中世よりみえ宇野うの御厨内の地名。建久三年(一一九二)六月二日の源頼朝家政所下文写(武雄鍋島家文書)に「宇野御厨内紐差浦住人等」とみえ、当地の地頭職が峰披(平戸松浦氏の祖とされる)に安堵され、本所の年貢以下の雑事先例にしたがって行うよう命じられている。貞応三年(一二二四)御厨内の紐差などの地頭職が大江通頼(峰太郎通頼)に安堵されたが(同年四月一四日関東下知状写)、通頼は肥前国御家人で峰太郎通頼とみえることから(貞応三年六月一六日肥前国守護所牒写)、峰披の一流であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android