紙幅(読み)シフク

デジタル大辞泉 「紙幅」の意味・読み・例文・類語

し‐ふく【紙幅】

紙のはば。
あらかじめ定められた原稿などの枚数。「紙幅が尽きる」
書画を表装すること。また、その書画。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紙幅」の意味・読み・例文・類語

し‐ふく【紙幅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 紙。また、紙のはば。転じて、原稿などの定められた枚数にいう。
    1. [初出の実例]「一ち日の間だ、紙幅(シフク)(〈注〉カミ)の出ること筭する無し」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉八)
  3. 書画を表装すること。また、その書画。
    1. [初出の実例]「絢爛な色彩の古画の諸仏、〈略〉象、獅子、麒麟などが四壁の紙幅の内から、ゆたかな光りの中に泳ぎ出す」(出典:秘密(1911)〈谷崎潤一郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android