素戔嗚神社(読み)すさのおじんじや

日本歴史地名大系 「素戔嗚神社」の解説

素戔嗚神社
すさのおじんじや

[現在地名]桜井市大字江包

江包えつつみ集落南西隅、初瀬はせ川の右岸鎮座祭神は素戔嗚命。旧正月一〇日の「お綱祭」の綱を社前の木に掛けておくところから、古くは綱掛つなかけ神社と称した。現在は二月一一日に社前において雄綱(長さ九〇メートル、重さ六〇〇キロ)と南隣の大西おおにしより持ってきた雌綱(長さ六メートル、回り三メートル、重さ六〇〇キロ)を結合させて社前の榎に掛け、子孫繁栄と五穀豊饒を祈念する。行事中、村人たちが泥田で暴れ回るのが吉例。俗に「お綱さんの嫁入り」ともいい、県指定無形民俗文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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