素腹(読み)スバラ

デジタル大辞泉 「素腹」の意味・読み・例文・類語

す‐ばら【素腹】

子をはらまないこと。また、そのような女性。うまずめ。
「御いもうとの―の后は、いづくにかおはする」〈大鏡・師尹〉

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精選版 日本国語大辞典 「素腹」の意味・読み・例文・類語

す‐はら【素腹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「すばら」とも )
  2. 子をはらまないこと。妊娠しないこと。また、その女性。
    1. [初出の実例]「御子もおはせぬ女御の后に居給ひぬる事、安からぬ事に世の人なやみ申て、すはらの后とぞつけ奉りたりける」(出典:栄花物語(1028‐92頃)二)
  3. 空腹であること。すきはら。すきっぱら。
    1. [初出の実例]「夜となく昼となく無食(むじき)無腹(スハラ)で祈れども」(出典歌謡・松の葉(1703)四・丹前清玄)

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