紡ぐ(読み)ツムグ

デジタル大辞泉 「紡ぐ」の意味・読み・例文・類語

つむ・ぐ【紡ぐ】

[動ガ五(四)]《名詞「つむ(錘)」の動詞化
綿やまゆつむにかけて繊維を引き出し、りをかけて糸にする。「糸を―・ぐ」
(比喩的に)言葉をつなげて文章を作る。多く、物語詩歌などを作ることをいう。「思いを五・七・五の言葉に―・ぐ」
[可能]つむげる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紡ぐ」の意味・読み・例文・類語

つむ・ぐ【紡】

  1. 〘 他動詞 ガ五(四) 〙
  2. 絹・繭を紡錘(つむ)にかけて繊維を引き出し、よりをかけて糸にする。つもぐ。また、いろいろなもので織りなす。作る。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「自然の中に夢を紡(ツム)ぐために」(出典海市(1968)〈福永武彦〉二)
  3. 借金を)引き延ばす。
    1. [初出の実例]「こりゃ又此節気も箟で済すのか。そふそふは紬がれぬぞ」(出典:浄瑠璃・忠孝大礒通(1768)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android