海市(読み)カイシ

デジタル大辞泉 「海市」の意味・読み・例文・類語

かい‐し【海市】

蜃気楼しんきろう異称 春》
[補説]書名別項。→海市
[類語]蜃気楼空中楼閣逃げ水浮き島陽炎かぎろい

かいし【海市】[書名]

福永武彦小説親友の妻との不倫の恋に溺れる画家の姿を描く。昭和43年(1968)刊行

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精選版 日本国語大辞典 「海市」の意味・読み・例文・類語

かい‐し【海市】

  1. 〘 名詞 〙 大気中で光が異常に屈折して地上の物が空中に浮かんで見えたりする現象。蜃気楼(しんきろう)。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「蜃楼 蜃者介虫蛟之属。春夏間嘘気成楼台城郭之状又謂之海市」(出典:書言字考節用集(1717)一)
    2. [その他の文献]〔三斉略記〕

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普及版 字通 「海市」の読み・字形・画数・意味

【海市】かいし

蜃気楼。〔夢渓筆談異事登州中、時に雲氣の宮室の如きり。臺人物・車馬・冠蓋、(れきれき)(はっきり)として見るべし。之れを市と謂ふ。

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