海市(読み)カイシ

精選版 日本国語大辞典 「海市」の意味・読み・例文・類語

かい‐し【海市】

  1. 〘 名詞 〙 大気中で光が異常に屈折して地上の物が空中に浮かんで見えたりする現象。蜃気楼(しんきろう)。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「蜃楼 蜃者介虫蛟之属。春夏間嘘気成楼台城郭之状又謂之海市」(出典:書言字考節用集(1717)一)
    2. [その他の文献]〔三斉略記〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「海市」の読み・字形・画数・意味

【海市】かいし

蜃気楼。〔夢渓筆談異事登州中、時に雲氣の宮室の如きり。臺人物・車馬・冠蓋、(れきれき)(はっきり)として見るべし。之れを市と謂ふ。

字通「海」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android