細胞間脂質(読み)さいぼうかんししつ(その他表記)intercellular lipid

知恵蔵mini 「細胞間脂質」の解説

細胞間脂質

皮膚の最上層に位置する角質層にある角質細胞の間に存在する脂質のこと。角質細胞間脂質。セラミド遊離脂肪酸コレステロールコレステロールエステルからなり、細胞同士を結びつけ、外部刺激の侵入阻止や体内の水分の過剰な蒸発を防ぐ角層のバリア機能一端を担う。また、細胞間脂質自体が保湿機能をもっており、肌荒れや乾燥肌などに関して重要視される要素となっている。2016年1月には株式会社資生堂が、スギ花粉に含まれる抗原タンパク質が細胞間脂質量を低下させることなどを発表した。

(2016-3-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android