日本歴史地名大系 「細萱村」の解説 細萱村ほそがやむら 長野県:南安曇郡豊科町細萱村[現在地名]豊科町大字南穂高(みなみほたか) 細萱梓(あずさ)川扇状地の末端に位置している。西に黒沢川・深沢をはじめ、南安曇郡南部の諸堰の流末が流れ込む除沢(よけざわ)川が流れ、東に犀(さい)川の旧河床を流れる中曾根(なかぞね)川があって、この両川に挟まれた三角形の地勢をなしている村。初見は明応一〇年(一五〇一)の三宮穂高社御造宮定日記(穂高神社蔵)である。当村は村の西端にある北国脇往還(現糸魚川道)に沿う町並(まちなみ)とその東の殿村(とのむら)、南端の新屋(あらや)、東端の東新屋の諸集落からなり、中央が水田地帯となっている。新屋の北方に展開する水田と、糸魚川(いといがわ)道に沿う水田は、承応三年(一六五四)成立の矢原堰(やばらせぎ)による灌漑である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報