イギリスのR・ハロッドと並んで、現代の経済成長理論の先駆的業績をあげたアメリカの経済学者。ポーランド生まれの白系ロシア人で、アメリカに移り、カリフォルニア大学を卒業、ミシガン、ハーバード両大学の大学院で学んだ。カーネギー工科大学、ジョンズ・ホプキンズ大学などに勤務したのち、1958年以降はマサチューセッツ工科大学教授を務めた。
彼は1946年の論文で新しい成長理論を提唱し、戦後の多彩な成長理論の展開の発端をつくった。それは、投資が所得を生み出す効果(所得造出効果)をもつのみでなく、生産能力を増大させる効果(生産力創出効果)ももつことを指摘し、両効果が調和する条件を求め、資本設備の完全利用を持続的に保証する均衡成長の条件を理論化したものであり、続いて48年に出たハロッドの『動態経済学序説』とともに、ハロッド‐ドーマー・モデルとして著名である。
[佐藤豊三郎]
『E・D・ドーマー著、宇野健吾訳『経済成長の理論』(1959・東洋経済新報社)』▽『R. F. HarrodDomar and Dynamic Economics(Economic Journal, June, 1960)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新