経験法学(読み)けいけんほうがく

百科事典マイペディア 「経験法学」の意味・わかりやすい解説

経験法学【けいけんほうがく】

経験主義的方法により経験科学としての法の研究をめざす法学。日本では川島武宜によって提唱された。分析哲学などの影響を受け,行動科学や記号論理学を応用して,裁判過程や紛争過程の法社会学的分析,法的言語文章の意味論的研究などを行う。従来の教義学的な法解釈学を批判し,法を社会統制技術としてとらえようとする。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android