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法解釈学 ほうかいしゃくがくRechtsdogmatik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

法解釈学
ほうかいしゃくがく
Rechtsdogmatik

解釈法学ともいう。実定法の規範的意味内容を体系的,合理的に解明し,裁判における法の適用に影響を与えることを目的とする実用法学。実定法を構成する文字および文章の多義的な規範的意味内容を明確かつ一義的に確定していく作業が法の解釈であるが,この作業には,文理解釈,論理解釈,縮小解釈,目的論的解釈,反対解釈,勿論解釈,類推解釈などと呼ばれるものがある。法解釈学は古代ローマで成立して以来,現代まで法学の中心的位置を占めているが,時代の変遷によって力点の変化がみられる。自由法論以後の法解釈学は人間や社会に関する経験科学的認識を取入れた応用科学としての性格を強めている。第2次世界大戦後の日本の法学界における「法解釈学論争」では,法解釈学の実践的性格が強調された。法解釈学は,その対象となる実定法の分野によって,憲法学,行政法学,刑法学,民法学,商法学,労働法学,国際法学,国際私法学などに分れる。

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デジタル大辞泉の解説

ほうかいしゃく‐がく〔ハフカイシヤク‐〕【法解釈学】

実定法の意味をその適用にかなうように論理的、体系的に解き明かす学問解釈法学

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百科事典マイペディアの解説

法解釈学【ほうかいしゃくがく】

実定法の意味内容を体系的に解明する学問。成文法であってもその意味は必ずしも明確でなく,その多義性を認識し,一つの判断を下すことに従事する。古くから発達し,形式主義的傾向(概念法学)と目的主義的傾向(自由法論など)とがある。
→関連項目論理解釈

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世界大百科事典 第2版の解説

ほうかいしゃくがく【法解釈学】

実定法の規範的意味内容を体系的に解明することによって,裁判をはじめとする法的実践に奉仕するという目的をもつ実用法学のこと。通常,法学といえば,この法解釈学をさすことが多い。これは,古代ローマ以来の長い伝統をもつ法解釈学が,法哲学を除けば,だいたい19世紀までは,法に関する唯一の専門的な学問であっただけでなく,現代でも,法を研究対象とするもろもろの学問の中心に座を占めていることによるところが大きい。法学は,今日では,医学における基礎部門と臨床部門との区分にならって,法哲学,法史学(法制史),法社会学などの基礎(理論)法学と,実用法学とに分けられており,解釈法学,実定法学ともよばれる法解釈学は,法政策学ないし立法学と並んで,実用法学の一分野として位置づけられている。

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大辞林 第三版の解説

ほうかいしゃくがく【法解釈学】

具体的適用のため、実定法の意味内容を体系的に明らかにする学問。解釈法学。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

法解釈学
ほうかいしゃくがく
JurisprudenzRechtsdogmatikドイツ語

実定法の解釈を任務とする法学の一分科。実定法の原則を体系化し、そこからさまざまな法律問題について正しい解釈をみいだして法実務を指導、批判しようとする学問分野である。その方法をめぐってはさまざまな学派の主張があり、その学問的性格を否定する批判者もある。日本でも宮沢俊義(としよし)、来栖(くるす)三郎、川島武宜(たけよし)、長谷川正安(まさやす)などが「法解釈学の客観性」に疑問を提起して、論争が行われた。[長尾龍一]

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世界大百科事典内の法解釈学の言及

【法学】より

…広義には法を対象とするさまざまの学問の総称である。その中には法解釈学,法政策学のほか,法史学(法制史),法社会学比較法学などの法現象を事実認識の対象とする経験諸科学,および法の概念や法学の学問的性格などの問題を取り扱う法哲学が含まれる。このうち法解釈学は,法哲学とともに最も古くから発達し,かつ法学者の大多数によって研究されている学問であり,ふつう法学または法律学といえば法解釈学をさす。…

※「法解釈学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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