統合軍(読み)トウゴウグン(英語表記)joint force

デジタル大辞泉 「統合軍」の意味・読み・例文・類語

とうごう‐ぐん〔トウガフ‐〕【統合軍】

陸海空軍など複数軍種によって構成される部隊。特に、米統合軍のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「統合軍」の意味・わかりやすい解説

統合軍 (とうごうぐん)
joint force

同一国家に属する陸軍海軍海兵隊を含む),空軍の,またはこれらの軍のうちいずれか二つ以上の軍の有力な部隊をもって構成され,統一指揮unified commandまたは作戦統制を行う権限を与えられた単一指揮官の下に作戦する部隊の総称。第2次大戦中に発達した構想であり,太平洋戦争においてマッカーサー陸軍大将とニミッツ海軍大将の指揮下に,それぞれ陸・海・空・海兵隊の部隊を編成し,南西太平洋軍,中部太平洋軍として2方面から日本へ進攻したが,これらはいずれも統合軍の例である。アメリカにおいて統合軍のうちとくに大統領が指定して二つ以上の軍の相当有力な部隊から構成し,広汎かつ永続的使命を有する部隊を,統一軍unified commandという。平時から設置されているアメリカの大西洋軍,太平洋軍などはその例である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android