絵付(読み)えつけ

精選版 日本国語大辞典 「絵付」の意味・読み・例文・類語

え‐つけヱ‥【絵付】

  1. 〘 名詞 〙 陶磁器絵模様を描くこと。釉(うわぐすり)の下に焼きつけるのを下絵付、上に焼きつけるのを上絵付という。また、用具などの違いによって書き絵付、銅版絵付、石版絵付、写真転写などがある。〔現代術語辞典(1931)〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「絵付」の解説

絵付
えつけ

陶磁器の加飾法の一つで,具体的な文様を主として絵筆で描きつける技法。手法自体は原始的な技で原始土器にも行われたが,ふつう絵付という場合は釉のかかった陶磁器の絵付で,土器の絵付ではない。上絵付と下絵付の区別があり,下絵付が早く,上絵付は遅れて登場した。下絵付は文様の上に透明釉をかけたもので,染付・鉄絵釉裏紅(ゆうりこう)とよばれる。上絵付は色絵・赤絵・錦手(にしきで)・五彩とよばれる。どちらも文様はコバルト・鉄・銅で描く。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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