コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

鉄絵 テツエ

百科事典マイペディアの解説

鉄絵【てつえ】

やきものの素地に,鉄を含有する顔料〈鉄絵具〉で,釉下に絵文様を描く技法。またはその作品。鉄絵は黒〜茶褐色に呈色する。(うわぐすり)は透明釉であるのが一般的だが,青磁釉,色釉が施される場合もある。世界中で広く行われる技法。中国陶磁では晩唐時代に現れ,宋〜金時代の磁州窯吉州窯で発達。朝鮮陶磁では,忠清南道の鶏竜山(けいりゅうさん)周辺諸窯の白地鉄絵,広州官窯での白磁鉄絵〈鉄砂(てっしゃ)〉が知られ,日本では,尾形乾山の作陶,志野焼織部陶唐津焼などにおいて主要な装飾法の一つとなっている。
→関連項目粉青沙器

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

てつえ【鉄絵】

陶器で、紅柄ベンガラ・鬼板おにいたなどの含有鉄泥を用いて絵付けをしたもの。釉上・釉下ともにあり、絵志野・絵唐津などが知られる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の鉄絵の言及

【李朝美術】より

…染付は17世紀後半期のものはいまだ明らかでないが,おそらく18世紀前半にかけて李朝染付の精華ともいうべき秋草手に続き,繊細な筆づかいを見せる窓絵(まどえ)のある優れた作行のものが製作されたものと推測される。鉄絵のある白磁は雲竜文,梅竹文,葡萄文など,図画署の画員が絵付をしたと思われる作品が見られるが,後期には衰退してしまう。 後期は広州官窯の分院が1752年に牛川江(ぎゆうせんこう)と漢江の合流点に移って官窯の中心になり,また民窯の磁器窯が全国に広がった時代である。…

※「鉄絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

鉄絵の関連キーワード東南アジアの工芸宋胡録・寸古録出雲広瀬方円窯肥前陶器窯跡鈴木清(3)野々村仁清河井寛次郎田村 耕一鈴木 清高麗青磁浜田庄司石黒宗麿田村耕一下絵付け鶏竜山窯姫谷焼尾戸焼刷毛目益子焼壺屋焼

今日のキーワード

悪魔の証明

証明が非常に困難なものごとを表す比喩表現。古代ローマ法において所有権の帰属証明が極めて困難であったことから、この言葉が初めて用いられたとされている。現代においては、権利関係や消極的事実の証明に関する法...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

鉄絵の関連情報