絵入り新聞(読み)エイリシンブン

デジタル大辞泉 「絵入り新聞」の意味・読み・例文・類語

えいり‐しんぶん〔ヱいり‐〕【絵入り新聞】

明治時代大衆向けに挿絵入りで通俗的な記事中心にした新聞

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精選版 日本国語大辞典 「絵入り新聞」の意味・読み・例文・類語

えいり‐しんぶんヱいり‥【絵入新聞】

  1. 〘 名詞 〙 明治時代、絵草紙系統を受け継いで、広く大衆を対象に、さし絵入りで通俗的な読み物を中心に発行された新聞。新聞紙名としては、明治八年(一八七五)の「平仮名絵入新聞」が最初
    1. [初出の実例]「絵入新聞が初りで、続きものが流行するが」(出典:歌舞伎・木間星箱根鹿笛(1880)四幕)

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世界大百科事典(旧版)内の絵入り新聞の言及

【イラストレーション】より

…この挿絵は浮世絵師によって手がけられた。明治に入ると草双紙の雰囲気と性格は,1875年歌川国芳門下の落合芳幾(よしいく)(1833?‐1904)が描く《平仮名絵入新聞》に始まる,庶民向けの絵入り新聞に受け継がれた。芳幾はじめ《団々珍聞》の小林清親,《郵便報知新聞》の月岡芳年らは浮世絵師の流れをくみ,これら絵入り新聞は草双紙と同じく,絵が主,文が従の趣があった。…

※「絵入り新聞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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