…近世の下級宗教芸能者。中世の遊行宗教者である熊野の絵解(えとき)比丘尼や勧進(かんじん)比丘尼が零落したもの。ビンザサラを伴奏とした小歌などをうたい盛場に出て売色をもっぱらとしたが,春になると無紋の地味な小袖に幅広帯を前に結び,黒木綿を折った帽子を頭に脇に箱をかかえ,ひしゃくをもった小比丘尼を連れて勧進に出た。…
…このころ,多人数が一度に鑑賞可能であり,各人がそれぞれの場面を容易に一覧しうる〈異時同図〉という壁画の特質を継承した掛幅絵が,同じく携帯や移動の点で簡便な絵巻に代わって多用されるようになった。 室町末期以降,このような通俗化した賤業の者たちの中に〈熊野比丘尼(びくに)〉とか〈絵解比丘尼〉などと呼ばれる女性が登場する。熊野牛玉(くまのごおう)や護符類を配り籾集めをするおりおり,俗に〈熊野の絵〉〈地獄極楽図〉と称する《観心十界曼荼羅(かんじんじつかいまんだら)》を用いて女子供を相手に即興性に富んだ絵解きを行ったが,文献・絵画ともに豊富な近世資料中には,絵解きの芸態や口ぶりを生き生きと伝えるものもある(《東海道名所記》《艶道通鑑》《籠耳》など)。…
※「絵解き比丘尼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新