絶滅鳥(読み)ぜつめつちょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「絶滅鳥」の意味・わかりやすい解説

絶滅鳥
ぜつめつちょう

すでに地球上から姿を消した鳥種をいう。古いものは化石半化石でしか知られていないが、化石などが知られていないものも多数いたはずで、その数は約15万種と推測されている。博物学が発展した1650年ごろ以降に姿を消した種は約100種あると考えられている。その9割は島の鳥と淡水の鳥であり、絶滅した原因のほとんどは人間、とくに近代文明をもった人間によるもので、乱獲、自然破壊、加害動物の移入などがあげられる。これは1840年から1945年の間に40種以上の鳥が姿を消したことからも明らかである。1945年以後は絶滅した鳥はいないが、現在絶滅寸前にまで減少している種は150種に上ると思われる。

浦本昌紀

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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