綏遠(読み)スイエン

デジタル大辞泉 「綏遠」の意味・読み・例文・類語

すいえん〔スイヱン〕【綏遠】

中国北部にあった旧省名。オルドス地方から黄河の湾曲部にまたがる地域。1954年、内モンゴル自治区併合

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精選版 日本国語大辞典 「綏遠」の意味・読み・例文・類語

すいえんスイヱン【綏遠】

  1. [ 一 ] 中国、内モンゴル自治区の首都フフホト(旧名帰綏(きすい))の清代の城。一七三九年に建設され、旧城の「帰化」と合わせて「帰綏」と呼ばれた。
  2. [ 二 ] 中国の旧省名。華北のオルドス地方から黄河湾曲部にまたがる地域で、一九一四年綏遠特別区となり、一九五四年内モンゴル自治区に併合された。北部は農・商業が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「綏遠」の意味・わかりやすい解説

綏遠
すいえん / ソイユワン

中国、内モンゴル自治区の中心都市フフホトの旧称

[編集部 2018年1月19日]

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普及版 字通 「綏遠」の読み・字形・画数・意味

【綏遠】すいえん

遠方の地をやすんじ治める。

字通「綏」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の綏遠の言及

【フフホト】より

…16世紀中ごろ,この地にモンゴル人が建設した集落をフフホト(青い城)と呼んだが,明代末中国の支配下に入り,〈漢族に帰属し教化される〉という意味で〈帰化城〉と名づけられた。さらに清代,その北東3kmに新城が建設され,〈綏靖遠方〉(遠い地を治める)からこれを〈綏遠(すいえん)〉と称した。その後,民国になってこの二つを合併して〈帰綏〉とし,1928年には綏遠省の省都として,内モンゴル地方支配の中心となった。…

※「綏遠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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