網点(読み)アミテン

精選版 日本国語大辞典 「網点」の意味・読み・例文・類語

あみ‐てん【網点】

  1. 〘 名詞 〙 印刷物で、濃淡のある画像などに見られる網目状の点。規則的に並んだ大小の点が肉眼では濃淡に見える。あみ。→あみはん(網版)
    1. [初出の実例]「空白部は網点がなく」(出典:造本と印刷(1948)〈山岡勤七〉一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の網点の言及

【印刷】より

…1890年アメリカのレビー兄弟Max Levy,Louis Levyが網目スクリーンの製作に成功して以来,広く実用化した。これは人間の目の分解能に限界があり,原稿の濃い部分は大きい点(網点という),淡い部分を小さな網点におきかえ,網点自体を小さくして印刷すると,人間の目には網点ではなく濃淡のある画像として映ずる。たとえば,図2のaの網目スクリーン(小さな網点のあるフィルム)を感光性フィルムと密着させて原稿を撮影すると,原稿の濃い部分は網目を通過する光量が少ないから小さな網点に,淡い部分は光量が多いから大きな網点になって感光性フィルムに感光する。…

【スクリーン】より

…印刷において網版(写真版)を作るとき使用する特殊のフィルムあるいはガラス板。新聞写真を見てもわかるように,印刷された写真の明るい部分は小さい網点,暗い部分は大きな網点であらわされている。このように,写真の濃淡を大小の網点に変える働きをスクリーンがもっている。…

※「網点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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