網無くて淵をのぞくな(読み)あみなくてふちをのぞくな

精選版 日本国語大辞典 「網無くて淵をのぞくな」の意味・読み・例文・類語

あみ【網】 無(な)くて淵(ふち)をのぞくな

(「抱朴子‐勖学」の「夫不学而求知、猶魚而無一レ網焉。心雖勤而無獲矣」による) 十分の用意もなしに物事を行なってはならない。努力をしないで他人成功をうらやんではならないことをいう。
※俳諧・毛吹草(1638)二「網なうてふちなのぞみそ しなだまとるにもたねがなければならず」

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デジタル大辞泉 「網無くて淵をのぞくな」の意味・読み・例文・類語

あみくてふちをのぞくな

《「淮南子えなんじ」説林訓から》網の用意がなくては、淵をのぞいても魚はとれない。十分な努力や用意なしには成功はおぼつかないことをいう。網持たずに海をのぞくな。
[類語]備え有ればうれい無し食を願わば器物堅き氷は霜をむより至る

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