用意(読み)ヨウイ

デジタル大辞泉 「用意」の意味・読み・例文・類語

よう‐い【用意】

[名](スル)
前もって必要なものをそろえ、ととのえておくこと。したく。「食事用意がととのう」「招待客の車を用意する」
細かいところまで気を配ること。用心
「いみじう―して車のもとへあゆみ寄るを」〈・三五〉
準備[用法]
[類語](1支度したく準備備え設け手配手配り手回し手筈てはず手当て段取りぜん立て道具立て下拵したごしら下準備態勢整備備える/(2用心注意警戒戒心配慮留意心掛け気配り気遣い

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精選版 日本国語大辞典 「用意」の意味・読み・例文・類語

よう‐い【用意】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よく気をつけること。深い心づかいのあること。意を用いること。
    1. [初出の実例]「その日は題いだして、用意しつつふみつくり給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. [その他の文献]〔論衡‐順鼓〕
  3. ある事を行なうにあたり、前もって備えておくこと。準備しておくこと。したく。
    1. [初出の実例]「おはしまさんさまのよういせん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)
    2. 「人は候はぬかといへば、よういしたる事なれば返事もせず」(出典:金刀比羅本平治(1220頃か)下)
  4. 競技などをはじめる前に、準備を促すためにかける掛け声
    1. [初出の実例]「従来の出発合図法は主として『用意』の次が『ドン』であった」(出典:陸上競技の研究(1921)〈寺田瑛〉七)

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普及版 字通 「用意」の読み・字形・画数・意味

【用意】ようい

心を使う。注意する。清・黄宗羲〔天岳禅師詩集の序〕詩を作るはし。詩を知るは尤もし。劉會孟言ふ、吾(われ)の詩をするは、作の用よりもぎたりと。

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