網状皮斑(読み)もうじょうひはん(その他表記)livedo reticularis

改訂新版 世界大百科事典 「網状皮斑」の意味・わかりやすい解説

網状皮斑 (もうじょうひはん)
livedo reticularis

皮膚に網目状の紅斑を生ずる病気の総称。主として四肢,とくに下肢に発生しやすい。皮膚の小動脈の内腔がせまくなり,小静脈が拡張し,皮膚末梢の血液循環障害が起こるために生ずると考えられている。大理石様皮膚cutis marmorataと分枝状皮斑livedo racemosaの2種類に分類され,その中間に細網状皮膚と呼ばれる種類がある。大理石様皮膚は俗に〈ひ(火)だこ〉と呼ばれるもので,冬にストーブ,あんか,こたつなどの暖房器具の温熱にさらされて温められていた部分に,大理石の紋のような網目状の赤褐色斑を生ずる。変化は一過性で,春になるとしだいに消失するのが普通である。また同様の病変が,高温にさらされる職業に従事する人の露出部皮膚に生ずることがある。分枝状皮斑は持続性で,樹木の枝のような赤褐色斑を生ずる。小さいしこり潰瘍を伴うこともある。特別の原因がない場合もあるが,膠原(こうげん)病,循環器疾患などの病気が基礎にあることが多いので,病院の精密検査をうける必要がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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