綴刺(読み)つづれさせ

精選版 日本国語大辞典 「綴刺」の意味・読み・例文・類語

つづれ‐させ【綴刺】

※雑俳・笠付類題集(1834)「涼しなり・うら一面のつづれさせ」
[2] 〘名〙 昆虫こおろぎ(蟋蟀)」の異名。《季・秋》
※俳諧・文政句帖‐八年(1825)八月「つづれさせ入らざるせわをやくざ虫」

つづり‐させ【綴刺】

〘副〙 コオロギ(古くは、キリギリスといった)の鳴き声を表わす語。冬を迎える準備に、衣を「綴(つづ)り刺せ」といって鳴くという。つづれさせ。
古今(905‐914)雑体・一〇二〇「秋風にほころびぬらし藤袴つづりさせてふきりぎりす鳴く〈在原棟梁〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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