綻ぶ(読み)ホコロブ

デジタル大辞泉 「綻ぶ」の意味・読み・例文・類語

ほころ・ぶ【綻ぶ】

[動バ五(四)]綻びる」に同じ。「つぼみが―・ぶ」「孫の顔を見て口元がつい―・ぶ」
[動バ上二]ほころびる」の文語形

ふくろ・ぶ【綻ぶ】

[動バ上二]《「ほころぶ」の音変化》
縫い目・とじ目などが解ける。
「どこもかしこも―・びて、裾廻りがばらばら」〈浄・浪花鑑
こらえきれずに、涙が流れる。
「こらへるだけと包めども、むせび―・び泣きゐたり」〈浄・反魂香

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精選版 日本国語大辞典 「綻ぶ」の意味・読み・例文・類語

ほころ・ぶ【綻】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 バ五(四) 〙ほころびる(綻)
    1. [初出の実例]「千種にもほころぶ花の錦かないづら青柳ぬひし糸すぢ」(出典:順集(983頃))
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 バ上二段活用 〙ほころびる(綻)

ふくろ・ぶ【綻】

  1. 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 ( 「ほころぶ(綻)」の変化した語 ) 縫い目などが解ける。ほころびる。ふくろべる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「無理ばきの革足袋、ふくろぶるを用捨なく」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)七)

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