精選版 日本国語大辞典 「綿噛み」の意味・読み・例文・類語 わた‐がみ【綿噛・綿上・肩上】 〘 名詞 〙① 鎧類の胴の両肩の部分の名称。背面の押付けから両肩に続けて前の胸板の高紐に懸け合わせてつる装置。綿噛①〈集古十種〉[初出の実例]「組んで勝負をせんと、鎧の綿噛(ワタガミ)を掴んで」(出典:太平記(14C後)三三)② 頭の後ろの方。後頭部。後ろ髪。[初出の実例]「謝礼の厚き病家へは雪をつまだたて走り行は皆項(ワタガミ)に物ほしがる病が医者の方にあればなり」(出典:談義本・医者談義(1759)四)③ 綿入れの綿の繊維が布地の表に出てよれて小さな玉となったもの。綿の目。〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例