綿津美神社(読み)わたつみじんじや

日本歴史地名大系 「綿津美神社」の解説

綿津美神社
わたつみじんじや

[現在地名]小倉南区中吉田一丁目

旧郷社。祭神は綿都美神・志那都毘古神・志那都毘売神。近世吉田よしだ村の産土神で、八大竜王社ともいう。天平年間(七二九―七四九)竜王の宮として創建され、のち左近将監忠広が社領田若干を寄付したと伝える。中世には吉田村氏社ともみえ、元徳二年(一三三〇)の武藤崇観による神領寄付をはじめ(同年一〇月一一日「武藤崇観寄進状」平野文書/福岡県史資料一〇)、暦応三年(一三四〇)の大内周防介による神領寄進などがあった(同年一〇月日「大内弘幸安堵状」同文書/南北朝遺文(中国・四国編)一)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android