総合森林レクリエーション・エリア(読み)そうごうしんりんれくりえーしょんえりあ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

総合森林レクリエーション・エリア
そうごうしんりんれくりえーしょんえりあ

総合森林レクリエーション・エリアの構想は、林野庁が1970年度(昭和45)に学識経験者による「観光地および都市近郊における国有林野の特別調査研究個別報告書」を取りまとめ、「森林レクリエーション地域開発調査」などのモデル調査を実施することによって、75年に発足した。大ざっぱにいえば、森林レクリエーション利用者が増大し、利用の目的や形態の多様化に対処するため、自然休養林の規模を拡大したものである。地域設定に際しては全国30か所で適地選定調査が行われ、候補地を15か所に絞ったうえ、10か所を基礎調査の対象に選び、78年に前橋営林局(現、関東森林管理局)管内の武尊(ほたか)、青森営林局(現、東北森林管理局青森分局)管内の八幡平(はちまんたい)の2地域が選定された。両地域とも面積は3000ヘクタールを有し、地域内には自然休養林、自然観察教育林、風景林、スポーツ林、スキー場が含まれているほか温泉施設もある。

[沢 史生

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例