総報酬割(読み)ソウホウシュウワリ

デジタル大辞泉 「総報酬割」の意味・読み・例文・類語

そうほうしゅう‐わり〔ソウホウシウ‐〕【総報酬割(り)】

保険料の算定方法の一つ。保険料の負担額を、加入者数に応じた頭割りではなく、加入者の収入に応じて算定する。→加入者割

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「総報酬割」の解説

総報酬割

現役世代社会保険料を計算する方法の一種介護保険では現在、健康保険組合共済組合などの加入者数に応じた「加入者割」を採用。給与水準の低い人の方が相対的な負担感は重い。これに対し、総報酬割では「応能負担」の考えに基づき、収入が多いほど保険料が増える。公的医療保険では、現役世代から75歳以上の医療費への支援金に充てる分で2010年度から段階的に導入しており、17年度に全面実施となる。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

知恵蔵mini 「総報酬割」の解説

総報酬割り

医療費などの負担の割合を健康保険組合加入者の支払い能力に即したものにするため、その平均収入に応じて設定する方法。加入者数に応じた頭割りで算定される加入者割よりも、各健康保険組合間の保険料率格差が是正される。その反面、加入者の所得が高い健康保険組合ほど負担が重くなることになる。政府は高齢者医療費の4割を支える現役世代による支援金について、2013年度より総報酬割の全面導入を目指していたが、負担増に直結する大企業中心の健康保険組合連合会理解が得られず、断念するに至っている。

(2013-1-16)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android