線形衝突型加速器(読み)せんけいしょうとつがたかそくき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「線形衝突型加速器」の意味・わかりやすい解説

線形衝突型加速器
せんけいしょうとつがたかそくき

電子と陽電子を反対方向から直線的に加速し、真ん中衝突させる加速器円形加速器では、電子、陽電子は円形軌道を何周も回り、何回も衝突させることができる。この場合には、比較的弱い加速装置でも粒子が軌道を何周もする間に少しずつエネルギーを大きくすることができる。高エネルギー加速器研究機構のBファクトリー加速器や欧州連合原子核研究機関(CERN)のLEPなどはこの方式を採用している。ただし一方では、高いエネルギーの電子・陽電子が曲げられると放射光を発生してエネルギーを失うために、この方式では到達できるエネルギーに限界がある。ちなみにLEPは周囲27キロメートルという巨大加速器だが、到達エネルギーは約2000億電子ボルトが限界である。そこで、さらに高いエネルギーに到達するために、放射光によるエネルギー損失のない、直線型の加速器が検討されている。この方式では電子・陽電子は加速装置を1回しか通ることはなく、また衝突も1回だけである。したがって強い加速と、多数の電子・陽電子を微小な塊にしてつぎつぎに発生させ、それらを衝突させるという高度な技術が要求される。21世紀初頭の稼動を目ざし、日本はじめアメリカ、ドイツ技術開発が急ピッチで進められている。

[広瀬立成]

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