(読み)チ

デジタル大辞泉 「緻」の意味・読み・例文・類語

ち【緻】[漢字項目]

常用漢字] [音](漢)
きめが細かい。行き届いてくわしい。「緻密巧緻細緻精緻

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「緻」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 16画

[字音]
[字訓] こまかい・ぬう・つづれ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は致(ち)。〔説文〕新修十九文の一で、徐鉉が補入したもの。糸部十三上に「密なり」と訓し、緻密の意。漢代には致密という語があり、致の字を用いていることが多い。〔広雅、釈詁四〕に「補ふなり」、〔玉〕に「衣を補するなり」とあって、字は縫補を意味する。

[訓義]
1. こまかい、こまかくぬう、おぎなう。
2. ぬう、衣をぬう。
3. つづれ、つづる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕緻 比志(きびし)〔名義抄〕緻 キビシ・ツヅル・ヌフ・イロキビシ 〔立〕緻 シキモノ・キビシ・ヲキヌヒ・イロヌノ 〔字鏡集〕緻 キビシ・シゲシ・ネンゴロ・ヌフ・ツヅル・ヲキヌヒヌノ

[語系]
緻diet、tietは声近く、(ち)は刺す、緻は刺して補修する意。dietは「ふ」と訓し、これも刺し縫いをすることをいう。黹tieiは黼黻(ほふつ)を加えること、ぬいとり・かざり縫いをする意である。

[熟語]
緻細・緻密
[下接語]
円緻・堅緻・工緻・巧緻・細緻・周緻潤緻・詳緻・清緻・精緻・疎緻・湊緻・密緻・理緻

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android