縮合酵素(読み)しゅくごうこうそ(その他表記)condensing enzyme

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「縮合酵素」の意味・わかりやすい解説

縮合酵素
しゅくごうこうそ
condensing enzyme

アセチルコエンザイムA CH3CO-CoA とオキザロ酢酸 COOH-CH2-CO-COOH からクエン酸 COOH-CH2-COH(COOH)-CH2-COOH を生じる酵素であるクエン酸シンターゼ (クエン酸合成酵素) の通称。前2者が酵素分子上で縮合反応 (A+B→A-B) により中間体を生じ,次いでこれが加水分解を受けてクエン酸と遊離のコエンザイムA (H-CoA) となる。この酵素反応は,アセチル基呼吸クレブス回路 (クエン酸回路) に迎え入れる酵素として重要であり,この回路律速段階の一つである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「縮合酵素」の解説

縮合酵素

 →クエン酸合成酵素

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android