繁垂木(読み)しげだるき

精選版 日本国語大辞典 「繁垂木」の意味・読み・例文・類語

しげ‐だるき【繁垂木】

〘名〙 日本建築垂木配置法の一つ。垂木を間隔をつめて並べた正式の棰配置。
色葉字類抄(1177‐81)「重榱 シケタルキ」

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デジタル大辞泉 「繁垂木」の意味・読み・例文・類語

しげ‐だるき【繁垂木】

間隔を詰めて並べた軒先垂木。また、そのような配置。⇔まばら垂木

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世界大百科事典(旧版)内の繁垂木の言及

【社寺建築構造】より

…和様では,桁から外側の隅の部分の垂木は,桁にはのらず,隅木(すみぎ)と木負,茅負の間にかけられ,この垂木を配付(はいつけ)垂木と呼ぶ。平行垂木のうち,間隔の密なものを繁(しげ)垂木,疎なものを疎(まばら)垂木といい,柱間に2~3本のものは大疎(おおまばら)垂木という。古い時代には,垂木は太く,間隔も大きく,また柱間によって間隔に違いがあったが,中世からはしだいに細くなり,鎌倉時代の後期に,三斗の上にきちんと6本の垂木がのる六枝掛(ろくしがけ)の方式が発生し,柱間寸法を垂木間隔を単位として定めるようになる。…

※「繁垂木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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