繊維細胞(読み)せんいさいぼう

精選版 日本国語大辞典 「繊維細胞」の意味・読み・例文・類語

せんい‐さいぼうセンヰサイバウ【繊維細胞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物厚膜細胞うち、きわめて細長く、両端がとがり、原形質がほとんど失われたもの。繊維組織をつくる。
  3. 動物の繊維性結合組織の重要な成分をなし、コラーゲン繊維の分泌を終えた細胞。分泌中の細胞は繊維芽細胞と呼ぶが、形態的には両者を区別しにくいため、コラーゲン繊維の分泌の有無にかかわらず、繊維芽細胞と呼ぶことが多い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の繊維細胞の言及

【厚壁組織】より

…厚壁組織は植物体が若いときにはあまり目だたないが,しだいに分化してくる。厚壁組織の細胞には,枝分れをするなどさまざまな形をもつ厚壁異形細胞と,紡錘形の細長い繊維細胞とがある。厚壁異形細胞は層をなすものもあり,また葉の組織などに散在して支持の役割をするものもある。…

※「繊維細胞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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