纏向珠城宮(読み)まきむくのたまきのみや

日本歴史地名大系 「纏向珠城宮」の解説

纏向珠城宮
まきむくのたまきのみや

垂仁天皇の宮。「日本書紀」垂仁天皇二年一〇月の条に「纏向に都つくる。是を珠城宮と謂ふ」とある。「釈日本紀」所収の「尾張国風土記」逸文は「巻向珠城宮御宇天皇」、「延喜式」(諸陵寮)は「巻」を「纏」と記し、「古語拾遺」には「巻向玉城朝」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の纏向珠城宮の言及

【磯城】より

…磯城県は4~5世紀ころの成立とみられるが,その地域が中心となって奈良時代の城上(しきのかみ)郡,城下(しきのしも)郡ができる。崇神天皇の磯城瑞籬宮(みずがきのみや),垂仁天皇の纏向珠城宮(まきむくのたまきのみや),景行天皇の纏向日代宮(ひしろのみや),欽明天皇の磯城嶋金刺宮(しきしまのかなさしのみや)などが営まれたことが《日本書紀》にみえ,この地域は磐余(いわれ)地域とともに狭義のヤマトの主要部分を占め,古代の政治・文化の中心であった。埼玉県稲荷山古墳出土の鉄剣銘にみえる〈獲加多支(わかたける)大王〉(雄略天皇)の〈斯鬼宮(しきのみや)〉は大和のシキ地域の宮であるとする説が有力で,雄略天皇の泊瀬朝倉宮(はつせのあさくらのみや)が存在したとみられる地域も含めてシキを考えることもできる。…

※「纏向珠城宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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