玉池(読み)ぎょくち

精選版 日本国語大辞典 「玉池」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐ち【玉池】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. ( 「玉」は美称 ) 美しい池。
      1. [初出の実例]「玉池露冷しうして芙蓉浅し、金井煙分れて薜茘踈かなり〈許渾〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)下)
      2. [その他の文献]〔江淹‐雲山讚・白雲〕
    2. 巻物表装で、綾絹を貼った部分。贉。〔楊慎‐墐戸録〕
  2. [ 2 ] 江戸の文人が神田お玉が池をいうのに用いた雅称
    1. [初出の実例]「君住東山麓、我築玉池辺」(出典:詩聖堂詩集‐三編(1838)一・送奥山君鳳之秋田)

たま‐の‐いけ【玉池】

  1. 〘 名詞 〙(すずり)のことをいう女房詞。〔女中詞(元祿五年)(1692)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android