罪なふ(読み)ツミナウ

デジタル大辞泉 「罪なふ」の意味・読み・例文・類語

つみ‐な・う〔‐なふ〕【罪なふ】

[動ハ四]罰する。処罰する。
「人を苦しめ、法を犯さしめて、それを―・はん事、不便ふびんのわざなり」〈徒然・一四二〉
[動ハ下二]に同じ。
「諸の叛く者どもを―・へむとす」〈景行紀〉

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精選版 日本国語大辞典 「罪なふ」の意味・読み・例文・類語

つみ‐な・う‥なふ【罪なう】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「なう」は接尾語 ) 罪に処する。処罰する。罪する。
    1. [初出の実例]「是に、二の神、諸の不順(まつろ)はぬ鬼神(かむたち)を誅(ツミナフ)て」(出典日本書紀(720)神代下(鴨脚本訓))
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。一説に、[ 一 ]よりも使役性が強く、罪に服させるの意とも。
    1. [初出の実例]「故(かれ)義兵(ことはりのつはもの)を挙(あ)げて汝(いまし)が逆(さか)うるを討(ツミナヘ)むと欲す」(出典:日本書紀(720)崇神一〇年九月(北野本訓))

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