置看板(読み)おきかんばん

精選版 日本国語大辞典 「置看板」の意味・読み・例文・類語

おき‐かんばん【置看板】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 店の正面についたてのようにすえておく看板。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕
    1. 置看板<b>①</b>〈摂津名所図会〉
      置看板摂津名所図会
  3. 看板として置く物。転じて、飾りとして置くだけで役に立たないもののたとえ。
    1. [初出の実例]「形のうつくしきばかりにても済(すま)ぬ事にして、幾所かさられ戻りて、後には四条通白粉(おしろい)屋の見せに、置看板(おきカンバン)ばかりによびけるが」(出典浮世草子西鶴織留(1694)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

世界大百科事典(旧版)内の置看板の言及

【看板】より

…看板とかサインボードという言葉には板の意味があるが,立体のものも機能的には板による看板とまったく同じ意味をもっているので,立体のものも併せて看板と呼ぶのが一般的である。さらにこれを形式や構造のうえから分類すると,下げ看板・屋根看板(または壁面固定看板)・突出看板・置看板・建看板・絵看板などがあり,特殊なものとして,ネオンサイン,立看板,野立看板などがある。 下げ看板というのは,江戸・明治の日本では軒下に道路と直角に吊り下げる板状の看板の形式,欧米では建物から道路に突出した腕木にやはり道路と直角に吊り下げる形式である。…

※「置看板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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