置足(読み)おきあし

精選版 日本国語大辞典 「置足」の意味・読み・例文・類語

おき‐あし【置足】

〘名〙
① 音を立てないようにそっと歩くこと。抜き足。
※二曲三体人形図(1421)「此外、寄拍子、諸足、置(オキ)足、駆(はね)足」 〔日葡辞書(1603‐04)〕
歌舞伎大道具で、二重舞台を組み立てるとき、屋台などのささえとなる足の一つ。一定場所に置いて二重の床を乗せるもの。

おき‐たらわ・す ‥たらはす【置足】

〘他サ四〙 (「たらわす」は、満ち足りるようにする意) 品物をいっぱいに置く。
延喜式(927)祝詞(享保板訓)「青海原(あをみのはら)に住む物は、鰭(はた)の広き物・鰭の狭き物・奥つ藻菜・辺(へ)つ藻菜に至るまで、置足(オキタラハシ)て奉らくと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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