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大道具 おおどうぐ stage setting; scenery

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大道具
おおどうぐ
stage setting; scenery

舞台美術の一環で,建物,樹木,岩石などの書割や切出しなど,登場人物が手に取ることのない舞台装置舞台機構をさす。古代劇場では舞台の機構自体が装置の機能を果しており,大道具が用いられるようになったのはルネサンス後期からである。

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デジタル大辞泉の解説

おお‐どうぐ〔おほダウグ〕【大道具】

舞台装置のうち、建物・背景・樹木・岩石など、大がかりな飾りつけの総称。⇔小道具
大道具方」の略。

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百科事典マイペディアの解説

大道具【おおどうぐ】

舞台装置のうち場面の情景を表したり,演技を助けるための,俳優が動かすことのできない大きな飾物をいう。建物や樹木,岩石,背景など。なお回り舞台やせり出しなど舞台機構の一部も含まれる。
→関連項目切出せり丸物

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とっさの日本語便利帳の解説

大道具

舞台装置のうちの樹木、岩、家並など大きな建物。これら背景となる絵を書割(かきわり)、役者が手に取って使うものを小道具という。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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世界大百科事典 第2版の解説

おおどうぐ【大道具】

舞台用語。劇中に舞台に飾りつける諸物のうち,山,野原,海,川などの背景や,建物,樹木,土手,岩石など大がかりなものをいう。屋内の諸道具や俳優の持道具をさす〈小道具〉に対するもので,単に〈道具〉と呼ぶこともある。歌舞伎から出た語であるが,現代では一般の演劇から映画・テレビなどの用語にもなっている。ただし,一般演劇では〈舞台装置〉,映画・テレビなどでは〈セット〉という語の同義語として使われるが,歌舞伎本来の大道具とはもっと範囲が広く,〈引幕〉〈回り舞台〉〈セリ〉など劇場常備の舞台機構も含まれ,道具の作製と飾りつけや機構の操作を受けもつ職業を〈大道具師〉〈大道具方〉または〈道具方〉と呼んでいる。

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大辞林 第三版の解説

おおどうぐ【大道具】

書き割り・建物・樹木・岩など、出演者が手に取らない舞台装置。 ↔ 小道具
「大道具方かた」の略。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大道具
おおどうぐ

演劇舞台用語。劇中、舞台に飾る諸物のうち、背景、家屋、樹木、岩石など大掛りなもの。登場人物が手に持つ「小(こ)道具」に対する語。歌舞伎(かぶき)から出た語だが、今日では広く各演劇ジャンルで使われ、単に「道具」とよぶこともある。大道具の作製、飾り付け、転換などを受け持つ職業を「大道具師」「大道具方(かた)」、または「道具方」という。初期の歌舞伎は能舞台をそっくり模したような舞台で、演目も単純な一幕物ばかりだったから、大道具も簡単だったが、多幕物が発達し、俳優の演技が複雑になるにつれ、それまで舞台装置に類するものを担当していた大工職が独立し、専門の大道具師が生まれたことにより、技術と機構が著しく進歩した。大道具師の祖といわれるのは、江戸・日本橋の宮大工の子、初世長谷川(はせがわ)勘兵衛(?―1659)である。
 歌舞伎では、発達につれて演技に基本的な型ができてくると、舞台の構造も一定の様式を備えるようになり、大道具でも一定の高さ、長さ、幅、色彩などをもち、何にでも活用できる「定式(じょうしき)大道具」をくふうし、劇場に常備するようになった。たとえば、舞踊劇や様式的な古典劇に使う所作(しょさ)舞台をはじめ、二重(にじゅう)、木戸(きど)、欄間(らんま)、勾欄(こうらん)、三段、障子などで、これらを組み立てて構成される屋体を定式屋体とよんでいる。
 普通、大道具は、骨組をつくる「生地(きじ)」(または「大工(だいく)」)、紙や布を張る「張方(はりかた)」、塀、屋根、壁などを描く「塗方(ぬりかた)」、景色、立ち木、襖絵(ふすまえ)など絵画的な絵を描く「画師(えし)」などの職分に分業され、その流れ作業によって製作される。一般に大道具は舞台装置と同義語のように思われているが、歌舞伎では範囲が広く、回り舞台、せり、引幕なども含まれ、ツケ打ち、幕引きや、天井から雪や花などを降らせることも、大道具方の受け持ちになっている。[松井俊諭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内の大道具の言及

【歌舞伎】より

…また,爽快でスピーディなテンポで行われる見世物的演出を劇の中で駆使し,奇抜な趣向を可能にした。たとえば《東海道四谷怪談》に見る提灯抜け,戸板返し,仏壇返し,忍び車など大道具の仕掛け,そのほか鬘や小道具の仕掛けを駆使している。だが,南北の才能も,個性の強烈な実力派の役者たちがいてこそ花開いたものである。…

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