罷り入る(読み)マカリイル

デジタル大辞泉 「罷り入る」の意味・読み・例文・類語

まかり‐い・る【罷り入る】

[動ラ四]入る」の謙譲語
「はや―・れとのたまふ」〈宇津保・蔵開上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「罷り入る」の意味・読み・例文・類語

まかり‐い・る【罷入・罷要】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 「入る」の謙譲語。
    1. はいる。
      1. [初出の実例]「むかしも御覧ぜしみちとはみ給へつつまかりいりしかど」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
    2. ( 罷要 ) 「要る」を強調して、または、丁寧にいったもの。必要とする。入用である。
      1. [初出の実例]「金(こがね)何許(いくらばかり)可罷入(まかりいるべき)にかと問」(出典今昔物語集(1120頃か)二六)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 「入る」の謙譲語。中にいれる。収める。
    1. [初出の実例]「舟を海中にまかり入ぬべくふきまはして」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

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