デジタル大辞泉 「入る」の意味・読み・例文・類語
い・る【入る】
1 人や物がある場所・範囲・状態などに移る。はいる。
㋐外から中に移動する。「道が山あいに―・る」「
㋑移り動いて物の陰に隠れる。太陽や月が沈む。「日が山の端に―・る」
㋒特定の環境に身を移す。「渦中に―・る」「仏門に―・る」
㋓時が進行して、ある時刻・季節になる。「土用に―・る」
㋔心・目・耳などの感覚を通じて対象をとらえる。「目に―・るものすべてが珍しい」
㋕しだいに移ってある状態に達する。ある状態にまで深くはいっていく。「話が佳境に―・る」「悦に―・る」
㋖内部にくぼみ、裂け目が生じる。「茶碗にひびが―・る」
㋗いっぱい含まれる。こもる。「念の―・った仕事ぶり」
2 動詞の連用形に付いて、その動作や状態の程度が非常に深い、また、その動作に徹したり、その状態にすっかりなってしまったりする意を表す。「ぐっすり寝―・る」「心に染み―・る」「恥じ―・る」「恐れ―・ります」
3 (「いらせ給ふ」「いらせらる」などの形で)「来る」「行く」「居る」の意を表す。
「
[動ラ下二]「い(入)れる」の文語形。
[補説]1は文語的な言い方で、現代語ではふつう「はいる」を用いる。しかし、「気にいる」「堂にいる」「
[下接句]石を
はい・る〔はひる〕【入る/×這入る】
1 ある区切られた空間の外から中へ移り進む。「映画館に―・る」⇔出る。
2 中に加えられる。「不純物が―・る」「模様の―・った布」
3 あるものの中にあるものが生じる。「ガラスにひびが―・る」
4 ある制度に自分から加わる。「保険に―・る」
5 特定の社会・集団・学校などの一員となる。「大学に―・る」「テニスクラブに―・る」
6 一定の範囲・容量の中に収まる。「客席いっぱいに―・る」「一リットル―・る瓶」
7 自分のものになる。「大金が―・る」
8 気持ちや力などがこもる。「力が―・る」「練習に身が―・る」
9 利用できるよう設備される。「複写機が―・った」
10 目・耳などで感じとられる。「うわさが耳に―・る」
11 ある時期・地点に至る。「雨期に―・る」「月が山の陰に―・る」
[可能]はいれる
[下接句]穴があったら入りたい・木が入る・手が入る・手が入れば足も入る・手に入る・年季が入る・話に実が入る・