美唄町(読み)びばいちよう

日本歴史地名大系 「美唄町」の解説

美唄町
びばいちよう

大正一五年(一九二六)六月、沼貝ぬまかい町が美唄町に改称されて成立、昭和二五年(一九五〇)市制施行まで存続した町。東部丘陵地に開発された炭鉱農村地区への入植者が増加し、国鉄駅を中心とした市街地が形成されて著しく発展した。町行政組織を従来の部制から区制に変え二一区にした。昭和一四年に人口増加で二九区になったが、同一六年国と道の指導で町内会・部落会組織になり、新たに三七の地域名でよばれた。境界変更では昭和六年八月に茶志内ちやしないの一部(中村農場の三軒屋)樺戸かばと浦臼うらうす(現浦臼町)へ、同二一年九月にも茶志内の一部(高島および茶志内第四部落と茶志内第三部落の一部)が空知郡奈井江ないえ(現奈井江町)に編入された。炭鉱はすでに稼行している三菱美唄炭鉱に加え、三井美唄炭鉱が昭和三年開鉱、同一二年日東美唄につとうびばい炭鉱、同一六年新美唄炭鉱が開鉱し、炭鉱住宅付近に商店街も形成された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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