日本歴史地名大系 「美唄市」の解説 美唄市びばいし 北海道:空知支庁美唄市面積:二七七・六一平方キロ昭和二五年(一九五〇)四月美唄町が市制施行し、道内一五番目の市として成立。空知支庁管内のほぼ中央部に位置し、北は空知郡奈井江(ないえ)町、東は美唄山(九八六・九メートル)など空知丘陵を隔てて芦別市・三笠市、南は道道月形(つきがた)―峰延(みねのぶ)線を境に岩見沢市・空知郡北(きた)村、西は石狩川を挟み樺戸(かばと)郡月形・浦臼(うらうす)の二町に接する。市内中央部を南北に国道一二号が縦貫し、当市の光珠内(こうしゆない)町と滝川市間の二九・二キロは直線距離日本一を誇っている。国道に並行してJR函館本線が通り、市内には南から峰延・光珠内・美唄・茶志内(ちやしない)の四駅がある。昭和六二年に北海道縦貫自動車道(道央自動車道)の美唄インターチェンジが開設された。東部に空知丘陵が連なり、美唄山を源流とする美唄川が市内を西流し、大正一一年(一九二二)に開通した市域北部の放水路を経て奈井江川を合流して石狩川に流入し、自然のままの南流路は旧美唄川として北村を通過し石狩川に注ぐ。市の西部低地帯には茶志内川・産化美唄(さんかびばい)川・奔美唄(ぼんびばい)川・美唄イクシュンベツ川など多くの河川がある。石狩川沿岸には河跡湖の伊藤(いとう)沼・菱(ひし)沼や宮島(みやじま)沼など小規模な沼が点在している。市内の道路は国道一二号の延長一七・一キロ、道道は一〇路線(主要道道美唄―月形線・同美唄―富良野線・同江別―奈井江線など)で、実延長七七・五キロ。市道は実延長五〇九・三キロで、舗装率は四六・六パーセント(道路現況調査)。年間平均気温摂氏六・四度、降水量一二一一ミリ、降雪量九五七センチ(平成八年)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「美唄市」の意味・わかりやすい解説 美唄〔市〕びばい 北海道中央部,石狩平野の北部から夕張山地にかけて広がる市。 1950年市制。地名はアイヌ語のピパオイ (カラスガイの多いところの意) に由来。 1891年以後屯田兵,農業移住者が入植,その後炭鉱開発により発展。 1962年頃まで鉱業都市として栄えたが,63年より相次いで炭鉱が閉山。企業誘致を推し進め,木材,衣服,食品,電気器具,化学などの工業が立地。米作も行われる。工業団地に加え,市営住宅団地も造成されている。国道 12号線,JR函館本線,道央自動車道が通じる。面積 277.69km2。人口 2万413(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by