美学入門(読み)びがくにゅうもん(その他表記)Vorschule der Ästhetik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「美学入門」の意味・わかりやすい解説

美学入門
びがくにゅうもん
Vorschule der Ästhetik

ドイツの小説家ジャン・パウル文学論。 1804年刊。内容,形式ともにユニークで,3部から成る大著。 12年に増補第2版。広範な諸問題を扱っているが,笑いとユーモア機知に関する部分が最も有名で,ユーモア小説大家である著者面目躍如としている。

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世界大百科事典(旧版)内の美学入門の言及

【中井正一】より

…第2次大戦後は尾道図書館長,48年に国会図書館副館長に就任。自然の模倣理論を超えて機械の美ととりくむ《美学入門》,コミュニケーションの歴史を再考して集団的思考への道をひらく《委員会の論理》,集団的主体の成立の条件をさぐる《スポーツ気分の構造》などで前人未踏の領域にふみこんだ。【鶴見 俊輔】。…

※「美学入門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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