羽咋村(読み)はくいむら

日本歴史地名大系 「羽咋村」の解説

羽咋村
はくいむら

[現在地名]羽咋市川原町かわらまち旭町あさひまち本町ほんまち中央町ちゆうおうまち的場町まとばまち大川町おおかわまち釜屋町かまやまちなど

現羽咋市の西部千里浜ちりはま砂丘の内側に立地。北縁を羽咋川が西流して日本海に注ぐ。羽喰とも書いたが、寛文一一年(一六七一)以降羽咋に統一された。垣内に釜屋がある。正保郷帳には羽喰村とみえ、高一千四八二石余、田方六一町二反・畑方三七町六反余、新田高六三九石余、田方三六町二反余・畑方六町四反余。寛文一〇年の村御印の高二千二五八石、免四ツ七歩、小物成は山役二七二匁・鳥役六〇匁・苦竹役五匁、外海船櫂役一一九匁(うち七七匁出来)、猟船櫂役四八匁(うち一三匁出来)、網役四六匁(うち二五匁退転)、川役一六〇匁(三箇国高物成帳)。安政三年(一八五六)の甘田組巨細帳(桜井文書)によれば家数四七七、うち商売屋七五軒で、鍛冶屋・蝋燭掛・塗師屋・唐津屋・生菓子屋・畳屋・大工・舟大工・壁塗・魚仲買・諸魚振売など、人数二千一四三、馬三三、猟船九艘・引網一統・小網五統があり、引網猟・川猟に従事。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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