は‐ざし【羽指・羽差】
- 〘 名詞 〙 江戸時代から明治前期にかけて西南日本で行なわれた捕鯨で、勢子船に乗り捕鯨作業の指導的役割に当たる者。鯨に接近すると舳先に立って銛を投げ、最後には弱った鯨の頭上にとび乗って手形切包丁で鯨の潮吹鼻の障子を切りぬいた。手形切包丁による作業の刃刺しに由来する名称か。
- [初出の実例]「鯨つく人をはさしといへは 突そむる草のはさしや初くしら〈研思〉」(出典:俳諧・桜川(1674)冬)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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