羽柴秀勝(読み)はしば・ひでかつ

朝日日本歴史人物事典 「羽柴秀勝」の解説

羽柴秀勝

没年:文禄1.9.9(1592.10.14)
生年永禄12(1569)
安土桃山時代武将。三好吉房の次男(秀次の弟),母は豊臣秀吉の姉(瑞竜院日秀)。幼名小吉。天正13(1585)年,信長の4男で秀吉養子となっていた於次秀勝の没後に秀吉が養子に迎え,同じく秀勝と名乗らせ,遺領を相続させている。一時,領地の不満を申し立てたため秀吉の不興を買ったが,小田原攻め後,甲斐一国を与えられた。文禄1(1592)年2月,秀吉側室淀殿の妹小督(またはお江,お江与。のちの崇源院)と結婚。3月には朝鮮半島に渡り,唐島(巨済島)で病死。秀吉の計画では朝鮮出兵後,その全土の統治者に擬せられていた。小督はその後女子を出産したが,男子がなく断絶。なお小督はその後,徳川秀忠に再嫁した。

(小和田哲男)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「羽柴秀勝」の解説

羽柴秀勝(1) はしば-ひでかつ

1568-1586* 織豊時代の武将。
永禄(えいろく)11年生まれ。織田信長の4男。羽柴(豊臣)秀吉の養子。山崎の戦いで秀吉とともに明智光秀をやぶる。大徳寺での信長の葬儀では喪主をつとめ,光秀の旧領丹波亀山(京都府)の城主となる。賤ケ岳(しずがたけ)の戦い,小牧長久手の戦いに出陣。天正(てんしょう)13年12月10日病死。18歳。幼名は於次(おつぎ)。

羽柴秀勝(2) はしば-ひでかつ

豊臣秀勝(とよとみ-ひでかつ)(1)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android