羽根城跡(読み)はねじようあと

日本歴史地名大系 「羽根城跡」の解説

羽根城跡
はねじようあと

[現在地名]室戸市羽根町 登

現羽根町内には戦国時代に二、三ヵ所の城があったらしい。「土佐州郡志」は「塁址 三処」とするが、「土佐国古城記」(県立図書館蔵)は羽根浦古城として「本城ハ一円但馬居之、在本村」「子城ハ一円民部少輔居之但馬弟也 在尾僧」と記し、「南路志」以下これにならう。

天正一七年(一五八九)の羽禰之村地検帳の「ウワ本ノ村」に「但馬守預カリ羽禰古城」として一六代が記され、「城詰 二塀三ノヘイ共」と注記される城が、「古城記」にいう「本城」であろう。西の浜にしのはま地区北方の現在愛宕あたご神社を祀る標高六〇メートルの小山がそれで、詰ノ段などの遺構をとどめている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android